信頼

「お抱えの　タクシーだね」と　喜ばれ

＜解説＞

今までに何度がご利用いただいた母娘のお客様から
「お抱えのタクシーみたいで安心だね」と言われた。
この仕事をやっていて、こんなにうれしい言葉はない。
もちろん、実際には、このお客様専用のタクシーでは
ないけれど、そんなつもりであてにされることは
とてもうれしいことだ。
これからも、そう思われ続けるよう、サービスに徹し
たいと思う。
もちろん、他のお客様にも同じであるけれど。

雨の日

雨の日は　緊急電話が　立て続け

＜解説＞

雨の日には、普段は自転車や車椅子で
通院している方からの緊急移送依頼の
電話が多い。ということは、比較的に
近場への移送なのだが、こういうときに
走蔵を思い出してくれることは、とても
ありがたいものだ。
そのうち、遠距離もお願いしますね。

介護保険料

介護保険　３倍になったと　嘆く老女

＜解説＞

銀行に行く、と乗ってくれたおばあちゃんが
助手席でため息混じりに、ぽつんと言った
言葉だった。
息子の扶養家族になっているために、介護
保険料が３倍に跳ね上がったとか。
完全な平等システムなんて無理とは思う
けれど、何かが違うよな気がしてならない。

猛暑日

出動の　たびに着替える　猛暑かな

＜解説＞

このところの猛暑続き。一仕事を終えて
帰ると、下着まで汗でぐっしょりになる。
このままでは、次のお客様に不快な
想いをさせてしまうので、新しいシャツに
着替えることになる。
この蒸し暑い猛暑日。いったい、いつまで
続くことやら。

愚痴聞き

連れ合いの　愚痴を聞くのも　仕事のうち

＜解説＞

この仕事のお客様のほとんどは女性だ。
やはり女性の方が長生きで元気だから
だろうか。
中でも、ご主人のおられる方のほとんどが
乗車するなり、ご主人の愚痴を話される。
内容は様々だが、胸にたまったうっぷんを
吐き出すようにお話になる。
中には、離婚した方がいいのに、と思う
ほどの話をされる方もいるが、別れた、と
いう話は聞かない。
まあ、いろいろあって数十年、一緒に暮らして
きたのだから、わたしにはわからない絆が
あるのだろうか。